「山に登り始めました。 」#11 北アルプス 烏帽子岳 初テント

【前回までのあらすじ】

僕は、水晶岳に行く為に山に登り始めた。始めた時期が2015年9月終わりという、もうすぐ大きい山に雪が降り始めるという頃だったので、基本的に雪が降りづらい丹沢を徘徊する様にトレーニングをしていた。僕の能力的に同じことをするのがあまり得意ではない為、コースや行き先を毎回変え、それなりに勉強もしてバリエーションルート(登山道ではないルート)まで活動範囲を広げて歩いた。そしてせっかちなスピードで歩く為、登山から "スピードハイク" へと移行して楽しんだ。

 

2016年7月を迎え、大きい山の雪が溶け始めるとすぐに南アルプス甲斐駒ケ岳の黒戸尾根へ。ここで自信をつけると、ブログには記録していないが立て続けに南アルプス鳳凰三山縦走、南八ヶ岳縦走、北アルプス槍ヶ岳、富士山御殿場ルートと、待ってましたとばかりに通常泊まりで行くとされるルートを全て日帰りにてグルグル周った。この時は、"1日でいっぱい歩きたいし家でゆっくり寝たい"これがメインテーマだった。こんなことばかりやっていた理由は簡単で、全ては水晶岳に行く為の特訓だったから、沢山歩く経験が欲しかっただけってことにすぎない。今考えると、こんなことばっかやってるならもう大丈夫だからとっとと水晶岳に行けと思う(笑)しかし、この流れで心は相当成長したと思う。日常でも穏やかに過ごせる時間が増えた。

 

そして登山を始めてから一年が経った2016年9月。

いよいよ少し肌寒くなってきたこの時期に、水晶岳に行く計画を立てた。

 

 

水晶岳への計画と準備

まず僕は、登山をやる人には有名らしい"北アルプス裏銀座縦走"というルートで水晶岳に向かうことを決定した。理由は、このルート上にある日本三大急登「ブナ立尾根」を登りたかったからだ。そして今まで自分が覚えた知識をフルに使い登山計画書を作り、その計画書を僕が水晶岳に登ることを知っている周りの人間に送った。僕から下山予定日に連絡が来なかったら、山で迷子になって泣いているか、死んじゃってお月様になっているかだと察して欲しかったから。計画書を書くことはどこに行っても必要なんだけど、今回もまた未知過ぎてビビったので、キチンと細かく書いた。

 

この水晶岳についても、甲斐駒ヶ岳同様に色んなことを調べたり準備したりと時間をかけた。が、全部説明するのもあれなんで全部すっ飛ばして当日から記録しようと思います(笑)では当日の朝から。

 

 

いざ、水晶岳へ!

水晶岳に行くためには、まず烏帽子岳という山に登らなくてはならなかった。そしてその烏帽子岳に行くにはブナ立尾根という日本三大急登を登る。そのブナ立尾根は長野県の高瀬ダムというところの横にある。さあブナ立尾根までどうやって行くか。まずは深夜バスを考えた。夜、新宿でアルペン号というバスに乗ると夜中3時45分ぐらいに七倉ダムというところに着く。そこから2時間歩くとブナ立尾根に着く。これは絶対嫌でしょ。真っ暗な誰もいない七倉ダムに降ろされて、トンネルばかりの山間の道路を川沿いに上流へ。出てきた高瀬ダムの横から裏側へ。こわーーーーーーっ!ただでさえ謎の場所なのに、そんなの気味悪すぎる。却下。

 

やはりアクセスはこれ。始発の電車で出発して信濃大町という駅へ。そこからタクシーに乗って運転手さんと話をしながら高瀬ダムへ。これは良い時間だった。

↑この石の壁みたいのをタクシーでジグザグに登って上まで行く。スマホカメラではわかりづらいが、かなりデカい。

 

↑さあ着いた。晴れです!今日のダムの水は黄土色。僕の心は北アルプスのおかげで金色。はい俺の勝ち。

ここでタクシーを降りてあの先のトンネルに入るんだけど、日曜の昼間なのにマジで誰もいないし、よく考えたら既に山奥だし、真っ暗だし、やたら出口まで長いしとか、いっぱい不安だった。んじゃ行くなって話なんだけど、そんなことを頭が思っているくせに楽しそうが勝って足取りは軽いという不思議な精神状態なわけです。

 

↑この吊り橋を渡ると、、

 

↑思えば一年前。初めて山に登ったときに水晶岳に登ろうと決め、ついに水晶岳へと続くルートの入り口までやってきた。現在昼の12時。さあ冒険の旅に出発しようじゃないか。へへへ。ニヤニヤが止まらない。誰もいなくて良かった。←もう怖いとか不安とか忘れてる。だいたいこのパターン。

 

↑ブナ立尾根で見た成熟した葉は本当に綺麗だった。それは僕の心が綺麗だからである。へへへ。

 

↑ブナ立尾根には所々に番号が書いてあった。登れば登るほど数字が少なくなっていく。登山者を楽しませようという誰かの粋なはからいがとても素敵だった。

 

↑尾根を登っているときに見えるこの景色を見て、これが北アルプスか。凄い、、、のかな?なんて思っていた。

 

↑謎のこれ。土が四角い形になっていっぱい立っている。

 

↑大きさはこのぐらい。気持ち悪いっちゃー気持ち悪いし、神秘的っちゃー神秘的。僕的には、どちらかってゆーと気持ち悪い。

 

↑少し紅葉が始まっていた。さすが北アルプス、早すぎるよ。

 

↑4番の札に到着。

 

↑僕の相棒。山と道のthreeというリュック。最高に軽い。装備は全体的に軽量を重視していたが、そのぶん配慮しなくてはならない事が多くなるのはここだけの秘密。軽量化するということにはメリットもあればデメリットもある。個人的には、このメリットとデメリットを徹底的に調べ尽くして、沢山トレーニングをしたり勉強したりする必要があると思っている。だって山って人が簡単に死んじゃうんだもん。自然は楽しいけど舐めてかかってはいけない。山で亡くなった人は本当に沢山いる。

 

↑なんか様子が変わってきた。なんか良いね、北アルプス。

 

↑ブナ立尾根が稜線に突き当たった。写真は突き当たって少し左に進んだ今日泊まるテント場からの景色。今日のところは、このあたりでのんびり過ごす。明日はあの山の方向へ進み、水晶岳まで行く予定だ。

 

↑ブナ立尾根を登った突き当たりを左が、水晶岳までの進行方向なんだけど、右に進むと先のとんがった烏帽子岳が見えてくる。時間あるので今のうちに烏帽子岳に登っておこうっていうわけです。

 

↑スタート地点の高瀬ダムが見える。この距離でこの高さまで登って来たことを考えると、確かに急登だったことがわかる。でも、テンション上がってたから登る辛さは一切なかった。やっぱりワクワクするってのは、人間にとって一種の麻薬みたいなもんなんだ。

 

↑北アルプス、やっぱいいなーなんて思ってるけど、なんか雲行き怪しくない?そうなんです、明日天気悪いんです。少し雨も降るんです。連休とか土日は人が多そうだったから、平日に来たかったんだもん。人が少ないなら多少の雨風なんのそのなのです。

 

↑めっちゃ曇ってます。心は金色だけど、めっちゃ曇ってます。

明日天気が悪くなるっていう日曜日の夕方にこんなところにいる人だからなのか、それとも北アルプスだからなのか、出会った人のほとんどが相当な山好きだった。この烏帽子岳周辺で会った人で一番覚えているのは、前の日に近くの山小屋で誕生会をやっていたという話。最後には演奏する人も出て来て盛り上がって素敵な夜だったと。その小屋へ行くにはもの凄い急な尾根を登るけど、あなたなら絶対登れるからいつか行ってみて。と。みんな何処の誰かも知らない僕に情報と自信をくれる。素敵な場所だなー、北アルプス。

 

↑こんにちは。曇り男です。

 

↑落ちてもまあ助かるっちゃー助かりそうな高さではあるけど、右上の鎖に捕まって、この細い道を行け、と。

 

↑そして烏帽子岳の山頂で少し寝た。こんなところで寝過ごすとエグいことになりそうだったからアラームもかけて寝た。起きたらいちお山頂の証拠写真だけ撮って、テント場に戻る。

 

↑今日の僕の家。

 

↑部屋からの景色。風も来ないし、人はいないし、初めての山中テント泊にしては立地条件はなかなかいい。夜中に風の音がグオーーーーってなってた時間帯があったのと、朝方寒くて何回か目が覚めたのがあったけど、まあ初めてにしては寝れた方でしょう。次の日起きたら、、、、

 

2日目につづく。

おすすめの記事