山を歩くときの "心の成長" は心地よい。
山の中で1人旅をする時間というのは思いのほか格別で、一つ一つの出来事がしっかりと自分の心に刻まれていきます。全てが自分の責任だし、ミスは全部自分に返ってくる。楽しむことも、気分を変えることも全て自分でやらなくてはいけません。でも、逆に言えば自分中心に行動出来るし、歩くペースから食事の仕方まで全部が自分のタイミングや考え方で出来るので、翼が生えるぐらい自由です。
逆に、
グループなど誰かと行動をともにして山に登るという楽しみ方があります。こっちは自分以外の人がいるのでお互いに楽しんだり、励ましたり、色々なことをフォローしあったりと、助け合う事が出来ます。みんなで同じ道を歩き、食事をしたりして過ごす時間を、コミュニケーションを通じて共有します。
個人的には、1人で歩くことと2人以上で歩くことは全くの別物で、楽しさや大変さが全く違うところにあるように感じていますが、どちらも楽しい時間に変わりはありません。
そして、山を歩くと喜怒哀楽はもちろんのこと、苦しさや恐れ、驚きや緊張、焦りや感動、様々な状況で心が動きます。理由は天候、トラブル、体調、時間、コミュニケーションなど、どんな時にでも心が動きます。そして、見ず知らずの方からの沢山の親切や、沢山の一期一会がある山の中での人間の交流というものは、懐かしい感じでもあり新しい感じでもありますが、もちろんこれでも心は動くのです。普段の慣れ親しんだ環境では心の動きが小さくなってしまう僕にとって、自然の中で遊ぶ時の心の動き方は本当に魅力的です。そしてなにより、この心の動きに自分がどう向き合うか次第で、全ては自分が成長出来るチャンスに変わるっていうところが本当に素晴らしいと思っています。
僕は、人と登るときはコミュニケーションを楽しむ登山、1人の時は登山をベースとして、ウルトラライトハイクやトレイルランニングの考えや行動を取り入れてスピードハイクとして歩いています。同じような仲間も増やしたいし、今後も色んな人と関わっていきたいと思っています。SNS等の繋がりも含め、沢山の人の考え方や生き方を勉強したいです。このHikingブログでは、山という場所を歩く素晴らしさと、心の動きを記録したいと思っています。そしてこの記録が、誰かの心に少しでも届けば嬉しい限りです。
登った山